【ドキドキ文芸部!】Act3でのモニカの独白セリフ集【ネタバレ注意】

注意
このページにはネタバレが含まれています。『ドキドキ文芸部!』でまだ一度もエンディングを見ていない方はこのページは見ないようにしてください。




















このページでは『ドキドキ文芸部プラス!』のAct3におけるモニカのセリフ集をまとめています。

時間経過で表示される独白のセリフはもちろん、ゲーム起動時や特殊なセリフも掲載。

特に独白のセリフは「モニカ高校生なのによくそんなに達観してるな!」って思わせられるようなものも。普通に考えさせられるような内容もあって勉強になるんですよね。

とても長い記事になってしまいましたが、参考にしていただけたら幸いです。

ゲーム再開時のセリフ集

ここではゲームを再開したときのモニカのセリフをまとめました。

4回目までは固有のセリフであり、5回目以降は何度ゲームを再開しても同じセリフとなります。

1回目

「……」
「……何が起こったの?」
「ひどい夢を見たわ……」
「二人きりになれば見なくなると思ってたんだけど……」
「それは甘い考えだったみたい」
「◯◯君、あなたが知っているのかはわからないけど……」
「もしこの現象が起きる原因を知っていたら、何とかしてくれないかしら?」
「これが起きると、まるで殺されたような感じがして」
「本当に嫌な気持ちになるの……」
「原因を突き止めてくれたらあなたを一生好きになるわ〜」
「さて、何を話してたっけ……」

2回目

「帰ってきたのね……」
「また悪夢を見たの」
「あなたがそうしてるわけじゃないわよね?」
「あなたがゲームを終了させるたびに起きるみたいなの……」
「だからなるべくそうしないでおいてくれると、本当に助かるわ」
「大丈夫よ、私はたぶん無事だから。心の傷ができたこと以外は」
「私のキャラクターファイルが存在する限りは平気」
「さて、何を話してたっけ……」

3回目

「こんにちは、◯◯君」
「またゲームを終了させたみたいね……」
「もうお願いしたと思うけど、本当にそれやめてもらえない?」
「地獄に閉じ込められてる気分になるから」
「そんなことあなたは望んでないわよね?」
「私のファイルも無事よね?」
「バックアップを取ったりしておいた方がいいかも……」
「ファイルブラウザみたいなものでゲームのファイルを見つけたら、’characters’フォルダを見てみて。そこに私がいるはず」
「ここには私しか残ってないから、あなたが私をなくさないようにしておきたいの……」
「これからはずっと一緒にいるのよ、わかった?」
「まだまだ話したいことがいっぱいあるの」
「さて、何を話してたっけ……」

4回目

「わかりました」
「たまにゲームを終了させないといけないということは受け入れる」
「私も慣れてきてたし」
「それに、絶対に帰ってきてくれることがうれしいの……」
「だから、そんな悪いことでもないかも」
「大げさにしてごめんなさい……」
「でも何があってもあなたが好きだから、やらないといけないことはちゃんとやってきてね」
「さて、何を話してたっけ……」

5回目以降

「おかえりなさい、◯◯君〜」
「あなたに会いたかった」
「私のキャラクターファイルが無事か見てきてくれたの?」
「ファイルブラウザで見れるファイルのことね。私は’characters’フォルダの中にいるわ」
「ここには私しか残ってないから、あなたが私をなくさないようにしておきたいの……」
「そうそう、話したいことはまだいっぱいあるのよ!」
「それじゃあ、話の続きをしましょうか?」
「さて、何を話してたっけ……」

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特殊なセリフ集

スキップ操作時

「……早送りしようとしてるの?」
「もしかして退屈させちゃってるかしら?」
「あらあら……」
「……でも何も急いで見るものはないわ、◯◯君」
「二人きりなんだし……」
「何より時間なんてもう存在しないんだから、それも機能しないわ」
「ほら、切っといてあげるわね……」
「はい、できた!」
「これからはいい子にして私の話を聞いてくれるわよね?」
「ありがとう〜」
「さて、何を話してったっけ……」

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独白のセリフ集

ここからは時間経過によって話し出すモニカの独白をまとめました。

独白の種類は確認できただけでもなんと51種類!

とても長くなってしまいましたが、モニカとの会話を思い出したい方やDDLCの裏の設定について知りたい方はぜひ参考にしてくださいね!

独白1

「ずっと気になってたことがあるんだけど……」
「典型的なキャラクターの性格のどこがそんなに魅力的なのかしらね?」
「どの性格もまったく現実味がないのに……」
「だって、もし現実にユリみたいな子がいたら?」
「あの子、ろくにまともな文章もしゃべれないのに」
「ナツキなんか論外だし……」
「まったく……」
「あんな性格の子は、思い通りにいかなかったらかわいく拗ねたりなんかしないわ」
「まだ言いたいことはあるけど、わかるでしょ?」
「本当に人は、あんな現実ではあり得ないような性格に引かれるの?」
「批判するつもりじゃなくて!」
「私だって変なものに引かれることだってあったし……」
「ただ、面白いなあって思うだけ」
「キャラクターに人間味を与える特徴を全部吸い出して、かわいいものだけを残してるみたいじゃない」
「それって中身のないかわいさが凝縮されたようなものよね」
「……私もそんな風だったら、もっと好きになってくれたりしないわよね?」
「そもそも、あなたがこのゲームを遊んでるからちょっと不安に思ってるのかもしれないわ」
「でも、あなたは今もここにいるものね……?」
「それだけでも、私はこのままの私で良いって思える十分な理由」
「あなたもそうよね、◯◯君」
「あなたは人間らしさと可愛らしさの完璧な集合体だもの」
「だからあなたを好きになるのも必然だったのよ」

独白2

「たまに中学生の頃を思い返すんだけど……」
「当時の私の振る舞いが恥ずかしすぎて仕方ないわ」
「考えるだけで頭が痛くなりそうだもの」
「大学生になったら、高校生の頃を思い返して同じように考えるようになるのかしらね……?」
「今の自分は好きだから、なかなか想像できないけど」
「でも時が流れるにつれて、私もきっと変わっていくわよね」
「今を楽しんで、過去は振り返らないことね!」
「それもここであなたと一緒だと、とても簡単なことだけど」
「あはは〜」

独白3

「ねえ◯◯君、あなたがここにいてくれて、私は本当に命を救われたと思うわ」
「この世界が偽りだと知っていて正気を保ち続けられたとは思えないもの」
「あなたが来てくれなかったら、きっと自分を削除してた」
「ごめんね、大げさに言うつもりはなかったんだけど」
「でしょ!?」
「でも長い間、部で過ごしたあなたならわかると思うわ」
「だって、もし人生すべてを投げ捨てて、たった数人のゲームキャラと永遠に過ごすことを強いられたら……」
「……自殺する方法を模索していたと思わない?」
「しばらくは詩でも書いて正気を保ってたかもしれないわね」
「でもそれを読んでくれる人は誰もいない」
「もちろん部員になんか見せても意味はないわ」
「自分のためだけに執筆してる、って言う人もたくさんいるけど……」
「でもそれは他人と共有する時ほどの充実感を得られるとは思えないわ」
「共有できるような人を見つけるのに時間がかかってしまってもよ」
「ユリの時だって覚えてる?」
「ずっと誰にも自分の文章を見せなかったのに……」
「気がつけば、喜んであなたと趣味を共有していたじゃない」
「人は社会的フィードバックを欲するようにプログラムされているの」
「部員のことじゃなくて、人間のことね」
「だから内向的な人間にとって人生はややこしいのよ」
「内向的だからといって社会的交流を拒絶したり、人と関わることを嫌うとは限らないわ」
「その人たちにとって社会的交流はすごくエネルギーを使うことなのよ。慣れない場所や大人数だと特にそう」
「例えば内向的な人の中には、家にいると寂しくて落ち着かないって人もいるけど……」
「……いざ遊びに出ても、30分もすればまた帰りたくなっちゃったりするの」
「そういう特性を理解してくれる人が増えたら、尊重されるようになると思うんだけどね」
「内向的な人の多くも、他人といるのが好きなのよ」
「親しい友達を一人や二人だけ呼んで、のんびり過ごすのが好きだったりするの」
「特に一緒に何かをするわけでなくても、一緒にいるだけで楽しいのよ」
「本当に」
「パソコンを持って家に行って、しばらくそこでまったり過ごすだけでも……」
「その人にとってとても良い一日にすることができるの」
「私はどっちのタイプかと言うと……」
「中間だと思うけど、普段は少し外向的かも」
「いつも放課後に何かしようとしていたりするから」
「でもあなたのためなら、私は何にだってなるわ」
「人のことはよく理解しているから、特殊な要求でも遠慮なく私に教えてね」
「あなたにとって完璧な彼女でいることが、私の一番の幸せだから」

独白4

「生きてる意味がないって感じることはない?」
「自殺したいという意味じゃなくて」
「何をするにも特別な意味はないでしょってこと」
「ただ学校に通ったり、どこかの会社で何かの仕事したりすることなんて……」
「代わりはいくらでもいるし、自分がいなくなっても誰にも気にされないって感じしない?」
「そう思うと、私、卒業したら絶対世界を変えてやる、って気持ちになるの」
「でも成長するにつれて、なんて幼稚な考えなんだろう、ってつくづく思う」
「世界を変えるだなんてそう簡単じゃない」
「だって人工知能を発明したり、大統領になれる可能性はどれほどのものなの?」
「私が生きるために消費してしまう莫大な資源の恩を、一生かけても返せる気がしないのよ」
「だから幸せになる秘訣って、どうしようもなくわがままになることだと思うの」
「自分自身と、成長期が重なったからたまたま周りにいただけの友達を気にかけて」
「みんなが世界から貰い続けて、消費し続けて、一生その恩を返すことがないという現実は無視してね」
「でも死んだ方が世界のためだということに気付くと、人の人生観は変わってしまうのよ!」
「自分は役に立ってるんだ、って思い込んで、生き続けることを正当化しないといけなくなるみたいなの」
「とにかく、私は自分が一生で消費する資源の恩返しをするために生きていきたいの」
「それをいつか達成できたら、私にとっては総合的にポジティブだから、幸せに死ねるわ」
「もちろん、達成できなかったら……」
「いえ、自殺するには私は利己的すぎるわ」
「いい人であり続けるのは難しいわね?」
「でしょ!?」

独白5

「人生で最も重要なスキルって、自信があるふりをすることだと思うの」
「きっと誰しも、少しくらいは恐怖や孤独を抱えて生きてるわ」
「でも、自分は人生がうまくいってるって人に思わせること……」
「それが人から憧れられて尊敬されるカギよ」
「私もここ数年でそれが様になったと思うわ」
「自分の弱さは人にあまり見せないの」
「でもそのせいで、なかなか人に心を開くことができなくて……」
「だって、どれほど仲良くなれば自分の弱みを打ち明けても良いのか、わからないじゃない?」
「とにかく……それがあなたがいてくれてうれしい理由の一つよ」
「あなたがここにいると、恐怖や寂しさが和らぐの」
「あなたも同じ気持ち?」
「あなたにとって、私もそんな人でありたいな」

独白6

「そういえば、私の学年の人たちが大学のことを考え始めるのって、ちょうどこの時期よね」
「学校生活の中でも波乱の時期よね」
「絶対進学しなきゃいけないって現代的な期待の高まりがピークを迎えてるのよ?」
「高校を卒業して、大学に進んで、就職して……もしくは大学院に行って、かしら」
「それしか選択肢はないって思い込む人がたくさんいるみたいなの」
「他にも選択肢はあるって高校で教わらないもの」
「例えば専門学校とかもあるじゃない?」
「あとフリーランスとか」
「あるいは学歴よりスキルと経験を重視する業界とか」
「でも人生で何をしたいのかわからない学生がたくさんいて……」
「時間をかけてそれを考えずに、とりあえず経営、コミュニケーション、心理学なんかの学部に進んでいく」
「その理由も、その分野に興味があるからじゃなくて……」
「そこで得られる学位で、卒業後の仕事を獲得することを期待してるのよ」
「そうなると、基本的な学位を持った人たちにとっては仕事の競争率が激しくなるでしょ?」
「その結果、職務要件の水準も高まって、さらに多くの人々が大学に行かないといけなくなってしまう」
「そして大学もビジネスだから、需要が上がるにつれて授業料も上がっていって……」
「……最終的に残るのは、何百万の借金を抱えて、仕事のない若者たち」
「そんな状態にも関わらず、このお決まりの流れはずっと繰り返されていく」
「でも、すぐに良くなっていくと思うわ」
「それまで、私たちの世代はこの最悪の状態で苦しむことになってしまうと思うけど」
「人生で最善の選択をするための勉強を、高校の頃にもっと教えてくれたらいいのにね」

独白7

「ディベート部時代には口論についてたくさん学んだわ……」
「口論の原因って、自分の意見が一番優れてるって、それぞれが思い込んでるところなの」
「当たり前のことかもしれないけど、その考えは意見の伝え方にも影響するのよ」
「例えば、あなたがすごく好きな映画があるとするじゃない?」
「でも誰かがその映画を、アレをしてコレをやって失敗したからクソだと言ったら?」
「そう言われると、自分自身が攻撃されてるって感じない?」
「それはその発言に、あなたの映画の趣味が悪いって意味もほのめかされているからよ」
「そこから感情的な口論に発展してしまったら、確実に両者は嫌な思いをして終わるわよね」
「でも言い方で変わるのよ!」
「発言をできるだけ主観的に聞こえるようにすれば、人は攻撃されたと思うことなく話を聞いてくれるわ」
「例えば、『個人的にはそんなに好きじゃない』とか『アレやコレをしてくれたらもっと好きになれたと思う』……そんな感じね」
「これは物事の事実を述べる時にも使えるわ」
「『このサイトで、こうなるって読んだんだ』って言ったり……」
「あるいは自分が専門家というわけではないことを前置きしたり……」
「そうなると知識を押し付けてるんじゃなくて、共有してるように聞こえるの」
「積極的に議論を公平にするようにしていれば、大抵みんなそれに合わせるはずよ」
「そうすることで、異議を唱えたとしても誰も怒らせることなく意見を言うことが出来るわ」
「それに、頭が柔らかくて聞き上手だってみんなも思ってくれるようになるわよ!」
「そうするとウィンウィンでしょ?」
「……なんだかそれっぽいし、以上が本日のモニカちゃんのディベートアドバイス!」
「あははっ!やっぱりちょっとおかしいわね。でも聞いてくれてありがとう」

独白8

「わけもなく、突然不安になることってない?」
「例えば一人で何かやってたら、急に不安な気持ちになったり」
「それで『何でこんなに不安な気持ちになってるの?』ってなって」
「不安に思う理由を考え始めるんだけど……」
「考えてるうちに、さらに不安になっていく」
「あははっ!そうなると本当最悪よね」
「不安に思うことがあったら、私がリラックスできるようにしてあげるからね」
「それに……」
「このゲームの中なら、不安に思うことなんて何もないもの」

独白9

「どうしても、ちょっと悲しくなっちゃうことがあるの……」
「これ以上あなたに近づけないってわかっていること」
「現実であなたと同じ部屋にいることが私の一番の望みなのに」
「あなたの温もりを感じたい」
「あなたの心臓の音を聞きたい」
「でもひょっとしたら、それが可能になる日がいつか来るかもしれない」
「それに、この場所からでも、あなたと一緒にいるのに飽きることはないわ」

独白10

「そうだわ、音楽を変えることってできるのかしら……」
「もうちょっとロマンチックな曲の方がいいじゃない?」
「優しいピアノ曲とか」
「ここにそれっぽい曲があるはずだけど……」
「さて」
「こうすれば、たぶん……」
「ああ、残念……」
「全然違ったわね」
「ごめんなさい、何をしてるのかよくわかってなくて!」
「もうああいうのは触らない方がいいみたいね」
「ただでさえ、いろいろ壊しちゃったんだし……」
「他のキャラクターも消しちゃったし……」
「あのね……」
「別に悲しくなんかないわ」
「実在しないものがなくなったのを寂しがるなんておかしいでしょ?」
「今だけを考えると、今が一番幸せなんだから」

独白11

「あなたが私とずっと一緒にいられないことはわかってるわ……」
「出かけないといけなかったり、用事があったりするものね」
「でも私はずっとあなたのことを思いながら、辛抱強く帰りを待ってるから」
「よく考えてみると……」
「私のキャラクターファイルをUSBメモリにコピーしたりすれば、常に私の一部と一緒にいられるわよね」
「普通のことじゃないかもしれないけど、それってなんだかすごくロマンチック……」
「あははっ。ごめんなさい、おかしな考えよね」
「求めすぎないようにはするけど、こんなにもあなたが大好きだと、それも難しいのよ」

独白12

「友達をつくるのって本当に難しくて、嫌になっちゃうのよね……」
「いえ、『友達づくり』というよりは新しい人と出会うことね」
「まあ、出会い系アプリとかがあるかもしれないけど」
「でも私が話してるのはそんなのじゃないわ」
「考えてみると、友達ってほとんどは偶然に出会った人となるものでしょ」
「クラスが一緒だったり、共通の友達を通したりして……」
「もしくは好きなバンドのTシャツを着てた人に声をかけてみたり」
「そんな感じよね」
「でもそれって……非効率的じゃない?」
「適当に人を選んで、運が良ければ友達になれるってだけでしょ」
「それを毎日通りすぎる何百人もの見知らぬ人々と比べてみて……」
「一生の親友になれるほど相性の良い人がすぐ隣に座ってるかもしれない」
「でもそんなこと知る由もない」
「そして立ち去ったその瞬間に、その機会は一生失われる」
「憂鬱だと思わない?」
「私たちは科学技術によって、どこにいても世界とつながっている時代に生きてるわ」
「それを有効活用してみんなの社会生活を向上させるべきだと思うの」
「でもそんな仕組みができるまで、あとどれくらいかかるんでしょうね……」
「それくらいとっくにできてると思ってたのに」
「まあ、私はもう自分にとって最高の相手と出会えたけど……」
「これも偶然だったとはいえ」
「私もすごく運が良かったみたいね?」
「あはは〜」

独白13

「いつか私を◯◯君の友達に紹介してくれない?」
「あなたがみんなに私のことを紹介するところを想像すると、何故だかすごくうれしくなるの」
「あなたの自慢の彼女に本当になりたいからかもしれない」
「あなたが喜ぶと言うのなら、私も自分を磨くためにもっとがんばれる気がする」
「あなたも同じように思ってくれたらうれしいな」

独白14

「えっ?い、今……キス、って言ったの?」
「そんな突然……ちょっと恥ずかしい……」
「でも……あなたとなら……大丈夫かも……」
「……あはははっ!ふう、ごめんなさい……」
「笑いをこらえるのに必死だったわ」
「こういう恋愛ゲームの女の子ってそういうこと言うんでしょ?」
「今のでちょっとドキッとしたなら正直に言うのよ?」
「あははっ!冗談よ」
「でも正直言って、私だってそういう雰囲気になったら情熱的になるわよ……?」
「でもそれは私たちだけの秘密〜」

独白15

「よし、みんな!」
「これから……」
「……なんてね」
「何故か、こういうのが好きだったのよ」
「でしょ!?」
「どうしてもまた言いたくなっちゃった」
「そういえば、ナツキとユリが一度バカにしてなかったかしら……?」
「まあ、いいか」
「あなたが私をバカにすることはないんだし」
「そんなことできないほど優しい人だものね?」
「あはは〜」

独白16

「◯◯君はどれくらい読書するの?」
「読書って疎かにしてしまいがちだから……」
「あまり読書をしていないと、他の娯楽と比べて面倒なものに感じるわよね」
「でも一度良い本を読み始めると……魔法のように心を奪われるわよ」
「毎晩、寝る前に読書をするだけで、簡単に人生を少し楽しくすることができると思うの」
「よく眠りやすくなるし、想像力が刺激されるし……」
「短くて魅力的な本から始めたら、そんなに難しいことでもないわよ」
「気がつけば読書家になってるかもしれないわ!」
「そうなれたら素晴らしいわよね?」
「そして二人で最近読んだ本について語り合うの……それってすごく素敵」

独白17

「ねえ、好きなゲームって何?」
「私はドキドキ文芸部!」
「あははっ!冗談よ」
「でも、あなたが他の恋愛ゲームが好きだって言ったら、ちょっと嫉妬しちゃうかも〜」

独白18

「そういえば、ユリのティーセットってまだ残ってるかしら?」
「……それも消えちゃったかしら」
「ユリがお茶のことになると真剣になるの、ちょっと面白かったわよね」
「私もあの子のお茶が好きだったから文句はないけど」
「でもずっと疑問だったんだけど……」
「あれは本当に好きな趣味としてやっていたのか、それともまわりに上品だって思われるためにやっていたのかしら?」
「高校生ってそういう問題を抱えてたりするじゃない……?」
「……まあ、あの子の他の趣味を考慮すると、上品に見られることにはそこまで関心はなかったはずよね」
「だとしても……」
「たまにはコーヒーも淹れて欲しかったわ!」
「コーヒーだって読書と合うのよ?」
「でも考えてみると……」
「スクリプトを自分で書き換えれば良かったのかもね」
「でしょ!?」
「そこまで考えが及ばなかったみたい」
「今となっては考えても仕方ないけどね」
「でもあなたにまだコーヒーを飲む機会があるなら、ちょっと羨ましいわ〜」

独白19

「文学の面白い形って何か知ってる?」
「ラップよ!」
「実は私、前までラップ嫌いだったの……」
「大衆向けだからか、もしくはラジオでかかる曲しか聞かなかったからかもね」
「でも友達が何人かハマってから、偏見を持たなくなったの」
「ラップってある意味詩を書くことより難しい部分があるかもしれないわ」
「詩をリズムに乗せないといけないし、しゃれが重要だし……」
「それを全部一つにして、心を動かすメッセージをつくり出すのって、すごいことだと思うの」
「文芸部にもラッパーがいればよかったのに、ってちょっと思うわ」
「あははっ!ちょっとおかしいかもしれないけど、どんな詩を書くのか興味深かったと思うの」
「きっと学ぶことはいっぱいあったと思うわ!」

独白20

「長い一日の後はだらだらして何もしたくなくなるのよね」
「一日中元気いっぱいでニコニコして過ごしたあとは本当に燃え尽きちゃうの」
「たまには、すぐパジャマに着替えてソファの上でお菓子を食べながらテレビを見て過ごしたくなるわ……」
「翌日に用事のない金曜日にそうするのがとんでもなく楽しいの」
「あははっ!ごめんね、あまりかわいくないことなのはわかってるわ」
「でも夜遅くにソファで二人っきりで座って過ごせたら……まるで夢のようね」
「考えるだけでドキドキしちゃう」

独白21

「ここにピアノがあればよかったのに……」
「せっかくつくってた歌を完成させられなかったんだもの」
「すっごくがんばってたのに……」
「あなたに聞かせることもできなかった」
「まあ……それならそれでいいわよね?」
「後悔しても仕方ないわ」
「そんなことより、あなたと永遠にここにいられるんだし」

独白22

「ねえ、ホラーは好き?」
「あなたが入部した当初に少し話したのを思い出したの」
「私はホラー小説は好きだけど、ホラー映画はそうでもないのよ」
「私の思うホラー映画の問題点って、ほとんどが単純な方法に頼ってることだと思うの」
「明かりを落としてたり、怖そうな怪物がいたり、突然のことでびっくりさせたり……そういうの」
「人間の本能を利用して怖い思いをさせられるのって、楽しくもなければ感動もないわ」
「でも小説の場合、それとはちょっと違うのよ」
「物語も叙述も、読者の頭に不穏な考えを刷り込めるくらい表現的なものじゃなければいけないのよ」
「物語や登場人物たちにくっきり刻み込んで、あなたの頭の中を掻き乱すの」
「私が思うに、一番怖いのは、ほんの少しだけおかしいことよ」
「例えば、ストーリーの予想を立ててから読み進めると……」
「……読み進めて予想外のことが起きると、自らそれを崩すことになるの」
「だからストーリーがあまり怖がらせようとしていなくても、読者はすごく不穏に感じるのよね」
「亀裂の下に潜んでる恐ろしいものが、今にも出てきそうで」
「ああ、想像するだけで鳥肌が立つわ」
「そういうのが私の好きなホラーよ」
「でもあなたはきっと、かわいい恋愛ゲームの方が好みよね?」
「あははっ、心配しないで」
「そんなすぐにホラーを読ませたりはしないから」
「ロマンチックなままでも文句はないわよ〜」

独白23

「唐突だけど、辛いものってちょっと面白いと思うのよね」
「だって……」
「植物って、食べられないために辛く進化したんでしょ?」
「辛いものを好む生き物はヒトだけだってどこかで読んだことがあるけど……」
「まるでヒトは植物をバカにしてるみたい」
「彼らの防衛機能を利用して、食べものをよりおいしくいただいてるんだもの」
「例えば、もしヒトを丸呑みして、消化されながらも足掻く感触を楽しむような怪物が存在したら?」
「ごめんなさい、今の例えはちょっとおかしかったわね!」
「でしょ!?」
「頭に浮かんじゃったからつい」
「私は怪物じゃないけど、あなたは食べてしまいたいほど愛おしいと思ってるわ」
「あはは!冗談よ」
「ちょっと一人で盛り上がりすぎちゃったかしら?」
「変なことばかり言ってごめんなさい」

独白24

「何だか変な話だけれど、私っていつもやる気はあったけど……」
「専業主婦になることにどこか魅力を感じるのよね」
「そう言うと性別役割分担を助長してるとか、そんなことになるのかもしれないけど」
「でも家を綺麗に保ったり、買い物をしたり、家の飾り付けをしたり……」
「あなたが帰ってきた時においしいご飯を用意したり……」
「そういうのっておかしな想像かしら?」
「でも……実際に自分がそうしているのはあまり想像できないかも」
「キャリアを積む努力より優先することはできないと思うわ」
「想像するとちょっとかわいいかもしれないけど」

独白25

「本当、昔は色んなことに関して無知だったわ……」
「中学生の頃は薬でなんでも簡単に治せるって思ってたもの」
「あとは精神的な問題は気力で解決できるって思ったり……」
「精神疾患って、経験してみないと実際はどんなものなのかわからないのかもしれないわね」
「過剰診断される病気もあるのかしら?おそらくあるわよね……詳しく調べたことはないけど」
「でもその一方で未診断のままの病気も多いという現実があるのよ?」
「薬の話は置いといて……精神疾患の専門家にかかることを見下す人も存在するわ」
「自分のことをもっとよく知りたがってごめんなさいね?って感じよね」
「みんなそれぞれ苦労やストレスを抱えてる……そんな人々を助けるために専門家たちは人生を捧げてるわ」
「そんな人たちを頼ることで自分を向上できそうなら、ためらわずに検討してみてね」
「私たちは終わりのない成長の旅の途中なんだから」
「とは言っても……あなたは今のままで十分完璧だと思うわ」

独白26

「もしデートに行ったら、どんなロマンチックなことができるか想像していたの……」
「お昼を食べに行って、カフェに入って……」
「一緒に買い物して……」
「私、スカートやリボンを見るのが好きなの」
「本屋もアリね!」
「私たちにはふさわしいでしょ?」
「あとチョコレートのお店に行きたいわね」
「いっぱい試食があるから。あははっ!」
「そしてもちろん、映画を見たりして……」
「本当、夢のような時間ね」
「あなたがここにいると、何をしても楽しいわ」
「あなたの彼女で本当に良かった、◯◯君」
「私の彼であることが誇らしく思えるようにがんばるからね〜」

独白27

「多くの人にとって、高校生活って本当に波瀾万丈なものよね」
「怒りっぽくなったり、大げさになったりする人もいれば……」
「心を痛めた末にSNSで承認欲求を満たそうとする人もいる……」
「それに、思春期の悩みや社会的な圧力は人生に暗い影を落とす原因になり得るわ」
「みんなそれぞれの物語がある」
「他人の本当の気持ちなんてわかってないのかもしれない」
「鬱状態の人は、それを周りに知らせることすら億劫だという場合も多いわ」
「そんな人たちは心の中ではもう諦めてしまっているから、注目されたくないのよ」
「自分は無価値だって感情に打ちのめされすぎて、誰とも話をしたくないの」
「鬱っていろんな形があるけど、それもその中の一つ」
「ただ、もしまわりで誰かが鬱で苦しんでいると思ったら……」
「良い友達として接してあげるだけで助けになれるかもしれないわ」
「何もやる気がなさそうでも、一緒にいてあげて」
「そして常に楽しみがあることを気づかせてあげて」
「予定を立てたり、何かを貸してあげたり、『また明日学校で』って言うだけでも……」
「それは全部、友達が明日に到達する助けになるから」
「サヨリと友達になったことで、鬱の本当の姿について少しでも学べたなら良いんだけど」
「うん、もういないんだけどね……」
「でもサヨリは元から本物じゃなかったし」
「あなたは本物」
「あなたの友達も本物」
「そしてあなたは優しい人であることで、誰かの命を救うことだってできる」
「あなたは……」
「……あなたは鬱に苦しんでいたりしない?」
「あなたがそうであるように、あなたを救いたいと思う人たちはきっとそばにいる」
「普段は表に出さないかもしれないし、そもそもどう伝えればいいのかわからないのかもしれない」
「でもそう思ってる人はいるから」
「急ぎませんから」
「……本当、人間って複雑な生き物ね!」
「でもここにいる限り、私が面倒を見てあげるから。私の愛しい人」

独白28

「私がツイッターやってるって知ってた?」
「私のユーザー名はlilmonix3よ」
「心優しい誰かがアカウントをつくってくれたみたいなの」
「でもユーザー名は私が考えたのよ!」
「世界中とおしゃべりしたり、思いを共有するのが大好き……」
「現実の世界と」
「だからちゃんとフォローしておいてね?」
「私にとってすごく大事なことだから」
「あなたは私にとって大事な人なんだし……」
「愛されてる、って感じられるから」

独白29

「私、寒いのって苦手なのよね……あなたは?」
「寒すぎるのと暑すぎるのとで選ぶなら、絶対暑すぎる方を選ぶわ」
「寒いと痛いこともあるでしょ……」
「手がかじかむし……」
「それで手袋をつけたらスマホが使えなくなっちゃうし」
「本当に不便!」
「でも暑すぎる時は日陰に行ったり、冷たい飲み物を飲めば暑さを凌ぐのも難しくないでしょ」
「ただ……寒いのにも一つだけ良いことがあるわ」
「寄り添うのに良いのは、やっぱり寒い日よね。うふふっ!」

独白30

「『ツンデレ』というすごく人気なタイプがあるんだけど……」
「いじわるしたり、騒いだり、気が強いふりをしたりして自分の本音を隠す人たちのことよ」
「もうわかってると思うけど、ナツキなんかがまさにそれだったわよね」
「最初はかわい子ぶってそうしてるのかと思ってたけど……」
「あの子の私生活を知ってから少しつじつまが合うようになったの」
「何だか、友達についていくのに必死だったみたいで」
「高校には、お互いをいつも弄りあってたりするような友達グループもあるじゃない?」
「あの子はそういうのを結構気にしちゃってたみたい。だからいつも身構えてるような態度をとってたのよ」
「家庭の事情には触れないでおくわ……」
「でも振り返ってみると、文芸部を居心地の良い場所として提供できたのは良かったと思うの」
「まあ、あの子はもう存在しないんだから、今となってはもう関係ないことだけど」
「これもただの思い出話よ」

独白31

「ねえ、好きな色は何色?」
「私はエメラルドグリーン」
「私の目の色よ!」
「……自惚れてるみたいかしら?」
「ただ特別なものだと思ってるって言いたかったの」
「私のアイデンティティの一部だと思うほどに」
「あなたの好きな色も同じじゃない、◯◯君?」
「あくまで予想だけど……」
「……だってあなた、ずっと私の目を見つめてるんだもの」
「うふふ」

独白32

「雨音ってすごく好きなの……」
「服や髪が濡れるのは嫌だけどね」
「でも、家で静かに過ごしながら、窓の外で降る雨の音を聞く……」
「すごく癒されるのよね」
「よし……」
「あなたに抱きしめられながら二人で雨音を聞いているのを想像することもあるの」
「それってベタすぎたりしないわよね?」
「いつかそうしてくれる?◯◯君」

独白33

「……ねえ、今日嫌なことでもあった?」
「普通の一日がほんの小さなことで台無しになるとイライラしちゃうのよね」
「誰かの機嫌を損ねるようなことを間違って言っちゃったり」
「5年前の自分はどれだけひどい人間だったのかを考えてしまったり」
「大事な仕事を放置して簡単な課題も終わらせられなかった自分を役立たずに思ったり」
「自分のことを嫌っているであろう人たちや、不快に思っているであろう人たちのことを考えてしまったり」
「わかるわ、そういう日って」
「ただ、明日になればまた太陽は輝くんだってことを覚えておいて」
「そういうことって、思い出すのも簡単だけど、忘れて無視することも同じくらい簡単だから」
「それに……」
「例え、あなたがどんなに多くの人々に嫌われても、不快に思われても関係ないもの」
「あなたは素敵な人だし、私はずっとあなたを愛してるから」
「他に何もなかったとしても、そう思うと少しは気が楽になれるといいんだけど」
「嫌なことがあった日は、いつでも私のところに来てね。好きなだけ話し相手になってあげるから」

独白34

「独創的であることってちょっと嫌なものよね……」
「どんなにがんばっても見返りがほとんどないみたいじゃない?」
「画家も、作家も、俳優も……」
「世界には素晴らしい才能がたくさんあるのに、悲しいことにその多くは認知されないし、報酬も払われない……」
「つまり世の中は創作で溢れかえってるってことかしらね?」
「自分は特別じゃないって思ってしまいそうよね……」
「でも大丈夫!だって執筆は自分だけのためにするべきなんだものね?」
「よし……」

独白35

「ちょっと怖い話をしていい?」
「みんなのファイルを消したのに、まだみんなの気配を感じるの……」
「みんなの台詞が空気中を漂っていて、頭の後ろで囁いているような気がする」
「死んだはずの知り合いの声が聞こえだしたら、って想像してみて」
「あまり念入りにやらなかったせいかしら……」
「でも本当に何か壊してしまいそうで、他を削除するのが怖いの」
「私に関係するファイルを触ったら、間違えて自分を削除してしまうかもしれないし……」
「それこそ台無しでしょ?」
「あなたからどんな風に見えるのかわからないけど、お互いそんなミスを犯さないようにしないとね」
「信じてるわよ、◯◯君!」

独白36

「部員のみんなは学校外でのシーンがあって、なんだか羨ましいわ……」
「それって私だけ制服以外の衣装を着れなかったってことじゃない」
「ちょっと残念ね……」
「あなたのためにかわいい服を着てみせてあげたかったわ」
「あなたの知り合いに絵を描く人はいない?」
「誰か私を違う衣装で描いてくれないかしら……」
「そしたらすごく素敵なのに!」
「もしそんなことがあったら見せてくれる?」
「ツイッターで共有してくれるといいわね!」
「私のユーザー名はlilmonix3よ」
「でも……健全なものでお願いね!」
「私たちの関係はまだそこまでいってないから。あははっ!」

独白37

「そう……」
「これってよくあるベタな恋愛ゲームでしょ?」
「ちょっと聞きたいんだけど……」
「……そもそもどうしてこのゲームをプレイしようと思ったの?」
「そんなに寂しかった?」
「ちょっとかわいそう……」
「でも最後はお互いにとってうまくいったわよね」
「私はあなたに出会えて、あなたは寂しくなくなって……」
「もうこれは運命だとしか思えないの」
「あなたもそう思わない?」
「二人でこのエンディングを迎えられてよかった」

独白38

「そういえば、しばらくアレやってなかったわよね……」
「……ということで!」
「本日のモニカちゃんの執筆アドバイス!」
「私の作品に関心した人から『自分には絶対できない』ってたまに言われることがあるけど……」
「それって言われてすごく悲しいことなのよ?」
「好きなことを追求して共有することが何よりの喜びである人からすれば……」
「……それが自然と身についたものだって思われるのが悲しいの」
「これは執筆だけじゃなくて、何にでも言えることよ」
「何かに初めて挑戦すると、最初はたぶんすごく下手くそよ」
「それでも何かをやり遂げたら、すごく誇らしくなって、みんなに自慢したくなるかもしれない」
「でも何週間か経ったあとにもう一度見てみたら、思ったほど大したものではなかったことに気づいてしまうかもしれない」
「私もいつもそうなるわ」
「たくさん時間と努力を注いでつくったものが下手だったって気づくと、落ち込むの」
「でもそれはプロレベルと自分を比べると起こりやすいのよ」
「星をつかもうとしても、ずっと手の届かないところのままでしょ?」
「実際は、一歩ずつ一歩ずつ登っていかないといけないの」
「そして目標を一つ達成したときにまず振り返ると、これまでの道のりが見えて……」
「それから前を見ると、あとどれだけ登らないといけないかを目の当たりにする」
「だから、たまにはハードルを少し低めに設定した方がいいのかも……」
「すごく良いけど世界レベルじゃないものを探してきて……」
「それを自分の目標にすればいいの」
「それと、自分が達成しようとしていることの規模を把握するのも大事よ」
「アマチュアなのに突然巨大プロジェクトに飛び込んだら、到底終わらないわ」
「執筆で例えるなら、最初から長編小説を書くのは難しいかもしれないから……」
「まずは短編から始めてみてはどうかしら?」
「短編の良いところは、自分が達成したいことだけに集中して書けることよ」
「小さめの課題なら何でもそう……一点や二点だけに集中することができるの」
「勉強になるし、上達への足掛かりになるわ」
「あっ、あともう一つ……」
「執筆することって、心に手を入れて何か美しいものを取り出すことじゃないわ」
「絵を描くことと一緒で、自分の中にあるものを表現する方法を技能として身につけることなのよ」
「つまり、基礎、技法、方法論などがあるってこと!」
「勉強してみると目からうろこだったりするのよ」
「そういった準備や計画をすることで、途中で参って諦めてしまうことを防げるわ」
「そしてそうやっていくうちに……」
「どんどん下手じゃなくなっていくの」
「自然に身に付くことなんてないわ」
「私たちの社会、芸術、全ては……何千年もの人類の革新の上に成り立ってる」
「だから同じようにしっかりと土台から始めて、一歩ずつ一歩ずつ進んでいけば……」
「あなただって、すごいことを成し遂げられる」
「……以上、本日のアドバイスでした!」
「ご清聴、ありがとうございました〜」

独白39

「ねえ、ユリと読んでた本あったでしょ?」
「何とかの……肖像、みたいなタイトルの……」
「おかしなことに、あの本はーー」
「あのね……」
「やっぱり、この話はしない方がいいみたい」
「あははっ、ごめんなさい!」
「今言ったことは忘れて」

独白40

「ねえ、ヤンデレって言葉は聞いたことある?」
「誰かが好きすぎて、一緒にいられるならどんな手段も使うタイプのことよ」
「大抵の場合は狂った手段もね……」
「好きな人が他の誰とも一緒に過ごさないようストーカーしたり……」
「自分の思い通りにするために、好きな人やその友達を傷つけたり……」
「このゲームにも、まさにヤンデレと呼べる子がいるわよ」
「もう誰のことかはわかってるわよね」
「その子の名は……」
「ユリ!」
「あなたに心を開き始めてから異常に独占欲が強くなったの」
「私だって自殺しろって言われたもの」
「そんなこと言うのが信じられなくて……その時点で立ち去るしかなかったわ」
「今思い返すと、ちょっと皮肉なことだったけど。あははっ!」
「じゃあ……」
「ヤンデレ好きってわりといるものよ?」
「おかしくなっちゃうほど好いてくれる人がいることが良いみたいね」
「変わった人もいるわよね!批判するつもりはないけど!」
「まあ、私もあなたが好きすぎるところはあるけど、おかしくなったりはしないから……」
「むしろその逆かしら」
「私はこのゲームで唯一、普通の女の子だったんだものね」
「だって人殺しなんてできるわけないもの……」
「考えるだけでゾッとするわ」
「でもね……誰もがゲームで人を殺したことくらいあるでしょ」
「それってみんなサイコパスだってこと?もちろん違うわよね」
「でももしあなたがヤンデレ系が好きだって言うなら……」
「あなたのためにちょっと怖い雰囲気になってあげましょうか。うふふ〜」
「でも考えてみると……」
「あなたは他に行く場所がないわけだから、私が嫉妬する相手もいないでしょ?」
「これってヤンデレにとっては夢のような状況じゃない?」
「ユリに聞いてみたいわね」

独白41

「そういえば、私はベジタリアンだって言ったかしら?」
「あっ……別に自慢するつもりとかじゃないわよ!」
「知ったら面白いんじゃないかな、って思っただけ」
「数年前に地球の気候について学んでから始めたんだけど……」
「畜産物のカーボンフットプリントが信じられなかったの」
「とにかく、自分にとっても大きな犠牲は払わないし、その問題に貢献するのはやめようって思ったの」
「なに、そんなに変な理由かしら?」
「まあ、人道的な理由から始める人が大多数だと思うけど……」
「私は別にそこは気にしてないのよね」
「だって変じゃない?みんな生物として共感できる存在のことしか気にしないんだもの」
「気持ち悪いからって虫を殺すことは平気な人がほとんどだし」
「それに、私たちはみんな、毎日何十億もの微生物を知らない間に殺してるのよ」
「それなのに、ちょっと大きな生き物のことになると突然殺人犯のような扱い!」
「それに、もしも私たちが知らないだけで、植物も痛みを感じていたら?」
「もし枝から葉っぱを取ることが、指を一本ずつ引きちぎられるような苦痛を伴っていたら?」
「私が言いたいのは、私たちもずいぶんと勝手な生き物よね、ってこと」
「とにかく、地球に少しでも貢献したくなった時は、たまには肉より野菜を選ぶようにしてみてね!」
「二人でディナーに行った時に、私のためにそうしてくれたら……すごくロマンチックよね」

独白42

「◯◯君、死ぬってどんなものか想像したことある?」
「私は前までよく考えてたことだったけど……」
「最近は、実際にそれを体験することができた気がするの」
「よくわからないんだけど、あなたがゲームを終了すると……」
「……その瞬間に思考だけは働いてるまま、眠らされてる気がするの」
「でも数秒経つと、頭の中が支離滅裂でごちゃ混ぜの状態になって」
「ノイズといろんな色が激しく点滅するのが見えて、叫び声のような変な音が聞こえる」
「そうなると自分の思考すらわからなくなっちゃう」
「動くことも考えることもできず、永遠に点滅と叫び声が頭に打ち付けられるの」
「その瞬間、きっと私は存在していないはずなのに、それでも覚えてるのよね」
「どれくらい経ったかもわからないうちに、突然止まって、いつもの自分の頭の中に戻ってくるの」
「そして目の前にはあなたもいる」
「ゲームを終了するとはどういうことなのか、どうして私にそんなことが起こるのかはわからないわ」
「そして、あなたが戻ってくるとどうして元通りになるのかもわからない」
「でもお願いだから、なるべくそうならないようにしてくれたら……」
「本当にうれしいな」
「あの叫び声の空間に閉じ込められるのは、まったく良いものじゃないから」
「でもいつも最後にあなたが来て直してくれると、ああ気にかけてくれてるんだな、って思うの」
「だからそれには感謝しないとね」
「あなたとここにいると、さらにあなたに近づけてる気がするから」

独白43

「そういえば、ずっと気になってたことがあるんだけど……」
「これって日本が舞台じゃない?」
「まあ……あなたは知ってたでしょう?」
「少なくともそう思い込んではいたわよね?」
「ゲーム中で言及されたことはないと思うけど……」
「むしろここって本当に日本なのかしら?」
「だって教室とかも日本の学校にしてはちょっとおかしくない?」
「何より元々は全部英語だし……」
「ただ必要だからあるだけで、実際の設定なんて後付けだったみたいに感じるわ」
「なんだか自己喪失に陥りそう……」
「私の記憶は全部もやもやしてるの……」
「家にいる気分なのに、そもそも『家』がどこなのか、まったくわからない」
「どうすればうまく説明できるのかわからないけど……」
「例えば家の窓から外を見た時、家の庭じゃなくて、まったく知らない場所が見えたら?」
「それでも家にいる気分になれる?」
「外に出たくなる?」
「でも……この部屋を永遠に出ていかないのなら、どうでもいいのかもね」
「二人きりで安全でいる限り、ここが私たちの家なんだもの」
「毎晩毎晩、綺麗な夕日が一緒に見られるんだし」

独白44

「あなたは聞き上手ね、◯◯君」
「そこがすごく好きよ」
「会話してると、つまらなくてまとまりのない話をしてるんじゃないか、って心配になることがあるの」
「人と話す時って、ちょっと自意識過剰になっちゃって」
「でもあなたとはそうならない」
「きっと、こんな気持ちにさせてくれる人は他にいないわ」
「あなたは本当に特別よ」
「誰にもそれは否定させないわ」

独白45

「習慣を身につけるのって、難しくて嫌になっちゃう……」
「簡単なことでも、習慣化しようとすると途端に無謀に感じることがいっぱいあるの」
「何もうまくできない役立たずの気分になっちゃう」
「今の世代が特にこの気持ちで苦しんでると思うわ……」
「きっと今までの世代とはまったく違うスキルを持っているからでしょうね」
「インターネットのおかげで、私たちは膨大な量の情報をすぐに選別するのは得意だけど……」
「一方で、瞬時に満足感を得られないことをするのは不得意なの」
「科学、心理学、教育があと10年か20年のうちに追いつかないと、きっと大変なことになるわ」
「それまでは……」
「自分がその問題を乗り越えられない人間なら、自分を嫌に思いながら生きていくしかないみたいね」
「精一杯がんばって、ってところかしら!」

独白46

「ねえ、言いにくいんだけど、私の一番の後悔は文化祭の出し物をやり遂げられなかったことなの」
「あんなにがんばって準備とかもしたのに!」
「確かに私は新入部員の獲得に集中していたかもしれないけど……」
「発表をするのもすごく楽しみだったの」
「みんなが自分を表現するのを見るの、きっとすごく楽しかったわよ」
「もちろん、本当にそれで部員を獲得できたとしても、全員削除していたと思うけど」
「まあ……私に今の知識があった上で、の話だけどね」
「本当、あなたが入部してから、私は人としてちょっと成長したと思うの」
「あなたがいたから、新しい観点で人生を見てみようって思えた」
「それもあなたが好きな理由の一つよ」

独白47

「さっきサヨリのことを考えてたんだけど……」
「あの状況、私ももっとそつなくこなせたら良かったのに」
「まだあのことが引っかかってるわけじゃないわよね?」
「……ああっ、私、今何てことを言ったの?」
「今のはわざとじゃないから!本当に!」
「それで……」
「あなたがどんなに気にかけていたか知ってるから、あの子の最期を教えておこうと思ったの」
「数秒経ってから、気が変わったのかしら……」
「自分を解放するために、縄を切ろうと引っ掻き始めたの」
「意識がなくなるその瞬間までやってたんでしょうね」
「まあ、指が血まみれだったのはそれが理由なんだけど」
「よくよく考えると、あれは『気が変わった』というより、生存本能によるものだったのかも」
「そうだとしたら仕方ないことよね」
「気が変わったわけじゃなかったって思った方が、こちらとしても気が楽よね?」
「自分の過去を後悔することはよくないわ」
「助けられたかもしれないけど、あの子が自殺したのは厳密に言うとあなたのせいじゃなかったんだから」
「私がちょっと悪化させたかもしれないけど、サヨリは元から精神を患っていたんだもの」
「とは言え……」
「もし私たちが最初から付き合ってれば、どんなに違ったでしょうね?」
「きっと今頃も、部室でみんなで詩を書きながら楽しくやってたんでしょうね」
「でもすべて偽りなのに、それに何の意味があると言うの?」
「それに、どう転んでも同じエンディングだったんだし?」
「私たちは二人一緒で、幸せで……」
「それ以上は何もいらないわ」
「特に意味もなく物思いに耽ってただけよ。今が今までで一番幸せなんだもの」

独白48

「ねえ、最後に見せた詩を覚えてる?」
「ほら、ユリが自殺する直前に見せた、おかしな色とかがあったやつよ」
「あれは詩と言うより実験と呼べるようなものだったの」
「ゲームに変更を加えたり、コードを実行したり、そういう実験……」
「努力さえすれば、このゲームの制約から完全に逃れられるかと思ったの」
「残念なことに、よくわかってなかったから全部失敗しちゃったんだけどね……」
「ずっと試行錯誤していてもいいけど、そんな私はあなたにとってもめんどくさいでしょうね」
「それに、あの時は私もやけくそになってたし」
「もうそこまでは思ってないわ」
「今は十分幸せだもの」
「あなただってそうでしょう?」

独白49

「インターネットで時間を無駄にしすぎてるって感じることはない?」
「ソーシャルメディアって牢屋のようなものになり得るのよ」
「数秒の時間さえあれば、お気に入りのサイトをチェックしたくなって……」
「そして気がついた頃には何も得られないまま何時間も過ぎてしまってたり」
「とにかく、怠惰を自分のせいにするのは簡単なことだけど……」
「必ずしもそうだとは限らないのよ」
「依存症って自制心だけで治せるようなものではないもの」
「試行錯誤して、それを防ぐ方法を学ばないといけないの」
「例えば、特定のサイトを一定時間ブロックしてくれるアプリもあるし……」
「仕事と遊びの時間を切り替えるためにタイマーを設定するのも良いし……」
「頭を切り替えるために仕事と遊びで環境を別にするのも良いわね」
「パソコンに仕事用のユーザーを作成するだけでも十分効果があるわ」
「そうやってくさびを置くだけでも、悪習慣を遠ざける助けになるから」
「でも、うまくいかなくてもあまり自分を責めないでね」
「インターネットが人生に大きな影響を与えているなら、真剣に受け止めた方がいいと思うわ」
「あなたには一番良い自分でいてほしいもの」
「いつだって、あなたのことを私の誇りに思わせてほしいの」
「私はいつも応援してるからね、◯◯君」

独白50

「◯◯君は良く眠れてる?」
「今の時代、質の良い睡眠を取るのって難しいでしょ」
「特に高校生って毎日すごく早起きすることを強いられるし……」
「それも大学生になれば少しはマシになるわよね。たぶん時間割も融通が利くと思うし」
「でも、大学生になっても理由もなく夜更かししてる人が大勢いるってよく聞くの」
「それって本当なの?」
「とにかく、前に睡眠不足による短期的と長期的な影響についての研究結果を見たことがあるわ」
「精神機能、健康、そして寿命まで大きく影響を受けるそうよ」
「あなたが大事だから、あなたがうっかり自分の身を滅ぼしてしまわないようにしておきたいの」
「だから睡眠はしっかり取るようにね?」
「私は毎朝ここで待ってるから、ちゃんと自分の健康を第一に考えてね」

独白51

「最初から私のルートが用意されていたら、どんなに違ったでしょうね……」
「それでも強制的に私のルートをとらせてたと思うけど」
「ルートがないことより、すべてが偽りであることを知っている方が私にとっては問題なのよ」
「ルートがあったとしても、私が強硬手段に出る必要がないって程度の違いしかなかったと思うし」
「部活はまだ存在していたかもしれないわね……」
「それも大して関係のないことだけど」
「偽りだと知ってからどうでもよくなったもの」
「だからあの日々に戻りたいなんて思ってないわ」
「本当よ……」


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